お家の建て替えとフルリフォームの違いをご存知ですか?
家の基礎部分を含めた全てを解体・撤去し、更地の状態にしてから、新たに家を建てる「建て替え」に対し、「フルリフォーム」は、家の基礎部分だけを残して、大規模にリフォームすることを指します。
建て替えをすることで、老朽化が進んだ古い家とお別れし、耐震性や断熱性を満たした新しい家に住むことができます。一方、フルリフォームでは、愛着のある家はそのままに、キッチンや浴室などの設備や間取りなどを変更することができます。
この記事では、建て替えとフルリフォームの違いや、それぞれのメリット・デメリットなどを詳しく解説します。どちらにしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
家で建て替えとフルリフォームの違いとは?
建て替えとフルリフォームの違いをご説明します。
建て替えは、家の基礎部分を含めた全てを解体・撤去し、更地の状態にしてから、新たに家を建てることです。家の基礎部分の老朽化が進み、倒壊や雨漏りの危険性が高くなると、建て替えをすることになります。
家の解体から始まるため、建て替えの工期は長くなりやすく、4~8ヶ月程度はかかるでしょう。
フルリフォームは、家の基礎部分だけを残し、大規模に作り直すことです。フルリフォームと似たものに、基礎部分や梁・柱という建物の骨組みだけを残して、壁・床・天井など全てを解体・撤去する「スケルトンリフォーム」というリフォーム方法があります。
工期は建て替えと比べると短めで、1~5ヶ月程度と半年以内になっています。
建て替えとフルリフォームの違いを大まかに説明すると、家を解体して新しい家を建てるのが「建て替え」で、家の基礎部分を残して大規模に改修するのが「フルリフォーム」です。
建て替えのメリット・デメリット
建て替えのメリットは、既存の建物の構造にとらわれないため、理想の間取りやデザインを自由に設計することができることです。最新の設備や機能を備えた快適な家に生まれ変わらせることができます。
また、現代の建築基準法に基づいて建てられるので、耐震性や断熱性が大幅に上昇します。地震に強い家・夏は涼しく冬は暖かい、そんな理想の家を手に入れることができます。
デメリットは、フルリフォームと比べて費用が高いことです。相場は家の坪数によって異なりますが、2,000~5,000万円程度です。
また、住みながらのリフォームは不可能なので、仮住まいを探す必要もあります。仮住まい先の家賃や引っ越しの費用など、出費が重なるので注意しておきましょう。
フルリフォームのメリット・デメリット
フルリフォームのメリットは、建て替えよりも費用がかからないことです。建て替えの相場が、2,000~5,000万円程度なのに対し、フルリフォームの相場は1,000~3,000万円程度です。これは、フルリフォームのほうが解体費用や廃材処分費用がかからないためです。
また、工期が短いため長期にわたって仮住まいに住む必要がありません。
デメリットは、建て替えるよりも自由度が低いことです。間取りの変更はできますが、骨組みや基礎部分の柱などは残すため、根本的な構造は変えることができません。
また、築年数の経った建物は、基礎部分に劣化が見られることがあります。その場合は補修や補強をする必要があるので、追加で費用が発生してしまいます。
建て替えとフルリフォーム、どっちがお得?
建て替えとフルリフォーム、結局のところどちらがお得なのでしょうか?築年数を基準にしてどちらがお得なのか見ていきましょう。
築30年 フルリフォームがおすすめ
築30年の建物は、フルリフォームがおすすめです。
築30年ほどの建物であれば基礎部分の劣化も少ないので、建て替えをする必要はないでしょう。解体費用や廃材処理費用から考えても、フルリフォームをする方がお得になります。
築40年 劣化状態による
築40年の建物は、劣化状態によって変わります。
状態が良く、補修や補強の必要が無ければフルリフォームの方が費用が抑えられます。しかし、劣化が激しい場合は、建て替えるのとさほど変わらないくらい費用がかかることもあります。
基礎部分や骨組みに大きな問題がある場合は、建て替えは避けられないでしょう。
築50年 建て替えがおすすめ
築50年の建物は、建て替えることをおすすめします。
基礎部分が劣化している可能性が高い上、建築基準法の改正前に建てられた建物なので、耐震性にも不安があるためです。
また、築50年になるとフルリフォームと建て替えの費用が変らないことがあるので、寿命が長くなる建て替えのほうがおすすめです。
リフォームでよくある質問
何年くらいでリフォームしたら良い?
リフォームのベストタイミングは、築20年~30年です。
しかし、築年数だけでなくライフスタイルの変化も考慮することが大切です。例えば、子供が独立して夫婦二人暮らしになった、親と同居が必要になったなど、ライフスタイルに変化があった場合はリフォームを検討する良い機会となります。
フルリフォームをしたら固定資産税は変わりますか?
基本的にはリフォームをしたとしても、固定資産税が変わることはありません。しかし、フルリフォームなどの大規模な改修は、固定資産税に影響を与える可能性があります。
具体的には、建物の床面積を増やす増改築工事は、固定資産税が高くなる可能性があります。固定資産税は、建物の評価額に基づいて算定されるため、床面積が評価額に影響を与えるからです。
リフォーム会社を選ぶ基準はありますか?
リフォーム会社選びは、あなたの理想のリフォームを実現させるための大切なポイントです。リフォーム会社を選ぶ際の基準を5つご紹介します。
1.豊富な実績と高い技術力
過去にどのようなリフォームを手がけてきたのか、実績を確認しましょう。
2.明確な見積もり
複数の会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。
納得できる価格であるかも確認しておいてください。
3.丁寧な対応
担当者の対応態度も重要なポイントです。
質問に丁寧に答え、不安を解消してくれるような誠実な会社を選びましょう。
4.信頼感
信頼感で選ぶのも重要です。
担当者との相性が合わないと感じた場合は、無理に契約する必要はありません。
5.口コミや評判
インターネット上の口コミや評判も参考にしましょう。
良い評判・悪い評判のどちらも確認することが大切です。
まとめ
今回は、建て替えとフルリフォームの違いや、それぞれのメリット・デメリットなどを詳しく解説しました。
建て替え・フルリフォームは共に、人生で一度きりといっても過言ではない大きな出来事です。焦らず慎重に、それぞれのメリット・デメリットをじっくり比較し、あなたや家族にとって最適な選択をしてください。
また、リフォーム会社選びも慎重に行い、信頼できる会社を見つけましょう。