内窓リフォームは、住まいの快適さを向上させるとして最近注目されているリフォームの一つです。
内窓を設置することで断熱性の向上や結露の抑制、防音効果に期待できるなど様々なメリットがありますが、内窓はにいくつも種類があり、それぞれに特徴があります。ガラスの種類や窓枠の素材など、何を基準にどの製品を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、内窓リフォームの種類や選び方、そしてリフォームする際の注意点などを詳しく解説していきます。
快適な住まいづくりの参考になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
内窓の種類について
内窓は断熱性や防音性の向上に効果的なため、多くのメーカーが製品を販売しています。ここでは、代表的な内窓を3種類ご紹介します。
1. YKKAP「プラマードU」
YKKAPの「プラマードU」は、オール樹脂製の内窓で高い断熱性能と機密性を備えており、遮音性能も優れています。カラーは6色から選択でき、インテリアに合わせたコーディネートが可能です。1窓あたり約60分でリフォームが完了するなど、取り付けが簡単であることが特徴です。
2. LIXIL「インプラス」
LIXILの「インプラス」は、樹脂製の内窓で断熱性と防音性に優れています。LIXILでは特殊樹脂を使用しており、サッシにホコリを寄せ付けにくくする「ダストバリア」機能があります。この機能により、汚れやすいという樹脂の欠点を解決しています。
3. 大信工業「プラスト」
大信工業の「プラスト」は、防音性能に優れた内窓で、防音効果を重視する方におすすめです。独自開発の「丘戸車」構造は、レール内部に気密材を入れることで、気密性と断熱性を高くしています。
内窓・サッシの選び方!
続いては、内窓とサッシの選び方についてです。
内窓とサッシ、それぞれ選ぶ際のポイントを以下にまとめたので見ていきましょう。
内窓
・目的に応じたガラスの選択
内窓の効果は、ガラスの種類によって変わります。
「夏は涼しく冬は暖かい室内にしたい」という方は、断熱性能が高いガラスを選びましょう。断熱性が高いガラスにすることで快適な住まいになるだけでなく、冷暖房機器の使用頻度が減少して電気代の節約にもなります。
『Low-E 複層ガラス』が最も断熱性能の高いガラスで、『複層ガラス』が次いで断熱効果のあるガラスになります。
一方、防音性を重視するのであれば、厚みのある『防音ガラス』を選ぶと効果的です。
サッシ
・素材の特性を知る
サッシは窓の枠部分のことを指し、ガラス同様、素材によって性能が変わります。
アルミサッシ:日本で主流とされるサッシです。耐久性が高く、比較的安価ですが、熱を伝えやすいため断熱性は低く、結露も発生しやすいです。
樹脂サッシ:アルミサッシよりも断熱性が高く、結露の発生を抑える効果もあります。内窓リフォームの際によく選ばれるサッシですが、価格は高めでアルミサッシの2倍近く高くなります。
アルミ樹脂複合サッシ:アルミと樹脂の長所を組み合わせたものです。樹脂サッシと比較すると断熱性能は劣るものの、バランスの良い性能を持っています。室外側がアルミサッシ、室内側は樹脂サッシという構造になっています。
木製サッシ:断熱性とデザイン性の高いサッシですが、紫外線で劣化しやすいため
定期的なメンテナンスが必要になります。
内窓をリフォームする際の相場感は?
では、内窓をリフォームする際の相場はどのくらいなのでしょうか。
窓のサイズや性能、製品のグレードなどにより料金は変動しますが、一般的な費用をまとめました。
小窓(トイレ/洗面所など):幅750mm×高さ550mm程度の小窓の場合は、約4~5万円程度です。
腰高窓(寝室/キッチンなど):幅1650mm×高さ1000mmの腰高窓では、約6~7万円程度です。
掃き出し窓(リビングの大窓):幅1500mm×高さ2000mmの掃き出し窓の場合は、約8~12万円程度です。
内窓の取り付け費用は、1窓あたり約3~7万円が一般的な相場です。内窓の設置は、窓全体を交換するリフォームに比べて工数が少ないため、比較的安価に施工できます。
内窓リフォームの注意点
窓のサイズが合うか確認する
内窓を設置する前に、既存の窓枠に内窓が合うか確認することが大切です。サイズが合わないまま取り付けると隙間ができ、断熱性や防音性などの効果が十分に発揮されない場合があります。
窓枠の幅・高さ・奥行きを測定し、内窓の設置に十分なスペースがあるかをチェックしましょう。
補助金の活用を忘れない
内窓リフォームを行う際には、国や自治体から提供されている補助金制度を活用することで、工事費用を大幅に抑えることができます。これは、省エネ性能の高い住宅へのリフォームを促進することを目的としており、内窓の設置も対象となることが多いです。
例えば、「先進的窓リノベ2025事業」窓の断熱性能向上を目的としたリフォームに対し、補助金が支給されています。申請には、対象となる製品の使用や一定の工事を満たす必要があるため、事前に詳細な条件を確認しておきましょう。
各自治体でも、独自の補助金制度を設けている場合があるので、お住まいの地域の自治体のホームページなどで確認してみてください。
まとめ
今回は、内窓リフォームの種類や選び方、そしてリフォームする際の注意点などを解説してきました。
内窓リフォームで代表的な製品は、YKKAPの「プラマードU」、LIXILの「インプラス」、大信工業の「プラスト」などが挙げられます。
「プラマードU」は、オール樹脂製で高い断熱性と遮音性を持ちます。「インプラス」は、ダストバリア機能によってサッシが汚れにくい特徴があります。「プラスト」は他社の内窓よりも防音性に優れています。
内窓は目的によってガラスを選びます。断熱性を重視する場合はLow-E複層ガラスや複層ガラス、防音性を重視する場合は防音ガラスが適しています。
サッシは素材の特性を知ることが大切です。内窓リフォームでは、樹脂サッシが選択されることが多いです。
さらに詳細な情報を知りたい方は、お気軽に専門業者にご相談ください!