長年使い続けてきた汲み取り式トイレ、臭いや衛生面・使いにくさなどから、快適な水洗式トイレへのリフォームを考えている方も多いのではないでしょうか?メリット満載の水洗式トイレは魅力的ですよね。
この記事では、汲み取り式トイレから水洗式トイレへのリフォームにかかる日数について、詳しくご紹介します。また、水洗式トイレへリフォームするメリットも合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
汲み取り式トイレってどんな仕組み?
汲み取り式トイレは、排泄物が下水道へ流れていくのではなく、便槽と呼ばれるタンクに貯蔵する仕組みになっています。
ぼっとんトイレとも言われ、地域のお祭りやイベントなどで仮設トイレとしてよく設置されています。
ここでは、汲み取り式トイレの仕組みを3つに分けて説明します。
便槽タンクで排泄物を貯蔵する
汲み取り式トイレの便器の下には、便槽タンクと呼ばれるれタンクが設置されています。排泄物は便器の穴から落下し、この便槽タンク内に貯蔵されます。
便槽は、コンクリートやプラスチックで作られており、地面に埋め込まれています。容量は家庭によって異なりますが、おおよそは家庭の人数×100Lです。
臭突やファンで臭気排出を行う必要がある
汲み取り式トイレは、排泄物が水で流されずに便槽タンクに貯蔵されるため、水洗式トイレに比べて臭いが発生しやすいです。
そのため、汲み取り式トイレには、臭いを屋外に排出するための臭突やファンが設置されています。臭突は、便槽タンクから発生する臭いを屋外に排出しています。ファンは便槽タンク内の空気を屋外に排出する装置です。
この臭突やファンを定期的に清掃・メンテナンスすることで、トイレの臭いを軽減することができます。
バキュームカー排泄物処理を行う必要がある
汲み取り式トイレの便槽タンクに溜まった排泄物は、定期的にバキュームカーで汲み取る必要があります。バキュームカーは、強力な吸引力で便槽タンク内の排泄物を吸い取り、処理施設へと運搬します。
バキュームカーによる汲み取りの頻度は、使用量や便槽タンクの容量によって異なりますが、一般的には2ヶ月~3ヶ月に1回のペースで行われます。自治体によって定期回収が行われてる場合も多いです。
水洗式にトイレにリフォームするメリットは?
続いては、水洗式にトイレにリフォームするメリットをご紹介します。
たくさんのメリットがありますので、ぜひご検討ください。
衛生面
便槽に排泄物を貯める汲み取り式トイレは、臭いや菌の繁殖による衛生面での問題が大きいです。特に、夏場は臭いがきつくなり、ゴキブリやハエなどの害虫が発生しやすい環境となります。便槽内の排泄物に卵を産みつけ繁殖するケースも多いです。
一方、水洗式トイレは排水によって汚物処理を行うため、臭いや菌の繁殖が抑制され、衛生面を大幅に向上させることができます。また、近年では抗菌仕様の便器や、洗浄機能付きの便器なども開発されており、清潔なトイレを保つことができます。
便槽への落下の危険性がなくなる
和式の汲み取り式トイレは、常に落下の危険性があります。特に、小さな子供や高齢者は転倒や落下によるケガのリスクが高いでしょう。
実際に、小さな子供が便槽内に落下し死亡した事故が過去に発生しています。
小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、安全性を高めるためにも水洗式トイレへのリフォームをおすすめします。
外注が発生しなくなる
汲み取り式トイレは、定期的な汲み取り作業が必要であり、その費用がかかります。便槽のサイズにもよりますが、1回の汲み取り料金は、1,000円~3,000円程度です。2ヶ月~3ヶ月毎に汲み取りが必要なので、年間で10,000円近くの費用がかかります。
また、簡易水洗トイレ(少量の水で排泄物を便槽へ流すトイレ)の場合は、便槽に排泄物が溜まるのが早く、汲み取り回数が増えるので、2倍近くの費用がかかります。
水洗式トイレは汲み取りの必要が無くなるので、費用が発生しなくなります。
災害時の糞尿の流出がなくなる
汲み取り式トイレは、大規模な地震や台風などの災害発生時に、便槽が破損しやすく、排泄物が流れ出して周辺環境を汚染する可能性があります。
また、周辺の建物が倒壊によってバキュームカーが通れず、汲み取り作業ができない状態になることも考えられます。
災害時のリスクを減らすという観点においても、汲み取り式トイレから水洗式トイレへのリフォームは大きなメリットでしょう。
日数はどれくらいかかる?
汲み取り式トイレから水洗式トイレへのリフォーム工事でかかる日数は、5日~2週間です。
具体的な工事内容は以下の通りです。
1.既存トイレの撤去
汲み取り式トイレの便器・便槽タンクなどを撤去します。
2.下水道への接続工事
トイレから下水道までの接続に必要な配管工事を行います。
3.内装工事
必要に応じて、床や壁の修繕を行います。水漏れを防ぐために、防水の工事も行う場合があります。
4.新しい便器・タンクの設置
新しい便器とタンクを設置します。節水型や温水洗浄機能付きなど、様々な機能の便器を選ぶことができます。
5.電気工事
こちらも必要に応じて、照明や換気扇の電気工事を行います。
まとめ
今回は、汲み取り式トイレから水洗式トイレへのリフォームにかかる日数や、リフォームするメリットについて紹介しました。
比較的工期と費用がかかりますが、汲み取りが不要でランニングコストを抑えられるというメリットは大きいと思います。
水洗式トイレは、衛生面や安全面も大幅に向上します。今後の生活が快適になりますので、リフォームをしようかお悩みの方は、ぜひ前向きに考えてみてください。
分からないことがあれば、何でも業者にご相談ください。親切丁寧に受け答えしてもらえます。