外壁塗装は15年ごとでも大丈夫？何年ごとに行うのが理想？

2024年12月2日

外壁塗装は、建物を紫外線や雨風から守って、寿命を延ばすための大切なメンテナンスです。そんな外壁塗装は15年の間隔で行うと言われることが多いですが、本当に15年ごとで大丈夫なのでしょうか？

この記事では、外壁塗装は15年ごとで大丈夫なのか、また、塗装が必要になるタイミングや、塗料によって変化する耐用年数などを詳しく解説していきます。

外壁塗装は15年ごとでも大丈夫なの？

外壁塗装を15年ごとに行うのが適切なのかどうかは、建物の状態や環境によって異なります。一般的に外壁塗装の寿命は、10年～15年とされていますが、建物の立地環境や塗装の際に使用する塗料によって変動します。

湿気が多い地域や紫外線が強い地域では、劣化が早まる傾向にあります。特に紫外線においては、紫外線があたりやすい面に劣化症状が現れやすいです。

そのため、15年経過する前に外壁にひび割れや色あせ、剥がれといった劣化症状が現れた場合は、早めに塗り替えることを検討してください。

これらのことから、外壁塗装を15年ごとに行うのが「大丈夫」と言えるかどうかは、外壁塗装後に定期的な点検・メンテナンスを行っているかによって変わってきます。理想としては、少なくとも5年ごとで専門業者による点検・メンテナンスを行い、塗り替えを行う必要があるか聞いてみると良いでしょう。

外壁に使用する塗料の耐用年数は種類によって大きく異なり、それぞれに特徴があります。

アクリル塗料は価格が手頃で使いやすい塗料ですが、耐久性が低く、耐用年数は約5～7年程度とされています。初期費用は抑えられますが、紫外線や雨風の影響で劣化が早く、頻繁な塗り替えが必要です。

ウレタン塗料の耐用年数は約8～10年程度とアクリル塗料よりも長く、汎用性の高い塗料ですが、シリコン塗料に比べると耐久性が劣るため、外壁塗装での使用頻度は減少傾向にあります。

一般的な塗料として最も使用されているシリコン塗料は、約10～15年と比較的長く、コストパフォーマンスにも優れています。耐候性や防汚性が高いため、住宅の外壁塗装に多く用いられています。

フッ素塗料は耐久性や耐候性に優れた高機能の塗料になります。耐用年数は約15～20年と長期的に使用できます。価格は高めですが、塗り替え頻度を減らすことができます。

無機物を主成分とした塗料で、約20～25年以上と最も耐用年数が長いのが特徴です。非常に高い耐久性・耐候性・防汚性を備えていますが、シリコン塗料と比較して2倍近く高価になります。

外壁塗装が必要になるタイミングは、一般的には塗装の際に使用する塗料の耐用年数に基づきますが、それだけではありません。塗り替えのタイミングは、外壁に劣化症状が現れた時もタイミングと言えます。

分かりやすいサインとしては『ひび割れ』です。ひび割れも塗り替えを知らせる明確なサインになります。小さなひび割れでも雨水が浸入し、内部の劣化に繋がる可能性があるため、早めの補修が必要です。

また、『チョーキング現象』が発生している場合も塗り替えのタイミングになります。チョーキング現象とは、外壁の表面を手で触ったときに白い粉が付着する現象のことです。これは、紫外線や雨風などの影響で劣化した塗料の成分が分解されたもので、建物の耐久性が著しく低くなっていることを表しています。

さらに、外壁の表面に『カビやコケ』などの汚れが目立つようになった時も塗り替えのタイミングと言えます。これらは、建物の美しさに影響を与えるだけでなく、内部の木材に浸水する恐れがあります。

外壁塗装業者選びで失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。信頼できる塗装業者を選ぶことで、安心して依頼することができます。

まずは、口コミや評判を確認しましょう。Googleでの口コミや評判を確認することで、実際に利用した方がどのように評価したのかを把握できます。地域に根ざして長年営業している業者は、長期間で充実したアフターフォローサービスを提供していることが多いです。

次に、見積もりの比較です。1社だけでなく複数の業者から見積もりを取ることで、塗装費用の目安を知ることができます。この際は、作業内容ごとに費用が表記されているかを確認しましょう。うやむやにされている所や、不明瞭な項目がある場合は、必ず質問して納得するまで説明を求めることが重要になります。

また、業者の保有資格を確認することも大切です。外壁塗装業者に施工管理技士や塗装技能士といった資格を保有するスタッフがいるかどうかを確認しましょう。これらの資格を保有している業者に依頼することで、技術面で心配することは無いでしょう。

今回は、外壁塗装は15年ごとで大丈夫なのか解説してきました。

外壁塗装を行う頻度は15年と言われることが多いですが、一般的には10～15年程度とされています。この年数は、建物の立地環境や状態によって異なるほか、塗装の際に使用する塗料によっても上下するので、「必ず15年で塗り替えましょう！」とは言い切れません。

10年～15年以上の耐用年数を持つ塗料としては、「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」などが挙げられます。これらの塗料は耐久性や耐候性、防水、防汚性能に長けており、長期間にわたって使用できる特徴があります。

しかし、塗料の耐用年数が経過する前に「ひび割れ」「チョーキング現象」「カビやコケ」などの劣化症状が現れてしまった場合は、塗り替えるタイミングと言われています。

外壁塗装業者を選ぶ際は、実際に利用した方の口コミや評判を確認し、複数の業者から明確に費用が表記された見積もりを取るようにしましょう。その際に、業者の保有資格を確認することも忘れないように気をつけましょう。

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