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外壁塗装でのクリア塗装の耐久性やメリット・デメリットについて

外壁塗装でのクリア塗装の耐久性やメリット・デメリットについて

外壁塗装は建物を保護して寿命を伸ばすための大切なメンテナンスです。

「新しく塗装したいけど、色を変えたくない」「外壁のデザインはそのままにしたい」という方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが「クリア塗装」です。クリア塗装は無色透明の塗料で、元の外壁の質感・色・柄などをそのまま活かしながら、保護することができます。

しかし、クリア塗装は注意しておくべきことがいくつかあります。

この記事では、クリア塗装の詳細からメリット・デメリット、さらに耐久性に関することを詳しく解説していきます。読み進めることで、クリア塗装があなたのお家に適しているかどうかが分かるはずです。

目次

外壁塗装でのクリア塗装の耐久性について

外壁塗装でのクリア塗装の耐久性は、塗布される外壁材の種類や環境に大きく影響されますが、一般的には約5年~10年程度とされています。

クリア塗装は透明な塗料で塗膜を作り、外壁を紫外線や雨風から守る役割を果たしますが、その耐久性は通常の塗装と比べるとやや低いとされています。これは、クリア塗装が透明であるため、紫外線などのダメージを直接受けやすいのが理由の一つです。

塗料の質も耐久性に大きく影響します。高品質なクリア塗料を使用すれば、費用は高くなるものの、より長持ちさせる事ができます。

近年では技術の進歩により、紫外線カットに優れたクリア塗料も出てきています。高品質な紫外線カット機能付きのクリア塗料を使用すれば、一般的な塗装と同等もしくはそれ以上の耐久性を期待できるでしょう。

クリア塗装ってどんな塗装?

クリア塗装は、外壁本来の質感やデザインを活かすために、透明塗料(仕上げ剤)を使用して塗布する塗装方法です。外壁材としては、タイルやレンガ・サイディングなどの外壁に塗装される事が多く、外壁の質感や色をそのままに保護できるのが特徴です。

クリア塗装は、外壁材の表面に透明な保護膜を形成し、紫外線や雨風から外壁を保護します。この塗装は、外壁の見た目が気に入っていて、塗りつぶしたくない方におすすめです。また、デザイン性の高い外壁や柄・模様などが入っている外壁には、クリア塗装がぴったりでしょう。

通常の塗装のように色付きの塗料を塗るのではなく、透明な塗料を使用するため、塗装後の見た目に大きな変化はありませんが、塗料によっては外壁に光沢感を与える事ができます。

クリア塗装のメリット・デメリット

クリア塗装は、外壁本来のデザインや質感を保つ塗装方法です。色や模様を隠さずに仕上がるため、タイルやレンガ、サイディングなどデザイン性の高い外壁に多く施工されます。しかし、クリア塗装にはさまざまなメリットとデメリットが存在します。それぞれの特徴を理解した上で適切な選択を行うことが大切です。ここでは、クリア塗装のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

メリット

外壁のデザインをそのままにできる

クリア塗装の最大のメリットは、なんといっても外壁のデザインや色合いをそのまま保つことができる点でしょう。色付きの塗料では外壁の上に新しい色を重ねる

ため、元のデザインが隠れてしまいますが、クリア塗装は透明塗料で塗膜を作るため、外壁本来のデザインを活かして美しくすることができます。

クリア塗装はチョーキングが発生しない

色付きの塗料では、紫外線や雨風などの影響による経年劣化で塗膜が粉状になって外壁に白い粉が付着する「チョーキング現象」が発生することがあります。しかし、クリア塗装は無色透明の塗料であるため、チョーキングが発生しません。

外観の美しさを長期間維持できるのは、大きなメリットといえます。

外壁にツヤを出せる

クリア塗装をすることで外壁にツヤを出すことができ、建物に高級感が出ます。

ツヤのある仕上がりは、外壁を美しく見せるだけでなく、汚れが付きにくくなる効果もあります。ツヤの度合いは、塗料の種類によって調整でき、艶消し・半艶・光沢仕上げなど、希望に応じた仕上がりを選ぶ事ができます。

デメリット

外壁の劣化部分が隠せない

クリア塗装は透明な塗膜を作るため、外壁のデザインをそのまま残すことができる一方で、劣化部分を隠すことができません。経年劣化によるひび割れや色褪せ・色ムラなどが外壁にある場合、それらがそのまま見えてしまいます。

クリア塗装は外壁が劣化する前に行う必要があるため、経年劣化が進んだ外壁は向いていません。

シーリング部分は塗装できない

シーリングは、サイディングなどの外壁材の接合部や隙間を埋めるための素材です。シーリング部分にクリア塗装をすると、塗膜が剥がれたり割れが発生してしまうため、シーリング部分だけ塗装されないままとなり、経年劣化が進む可能性があります。

コーティング済みの外壁には塗装できない

撥水処理・光触媒・無機などのコーティングが施されている外壁には、クリア塗装を行うことができません。コーティングが施されている外壁には、クリア塗装がうまくつかず、剥がれやすくなったりムラができるリスクが高まるため、コーティング済みの外壁には塗装できません。

クリア塗料の種類や耐用年数について

クリア塗装に使われる塗料には様々な種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。

クリア塗料の種類

クリア塗装に使用される塗料は、主に「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」「無機系」などの種類があります。

シリコン系のクリア塗料は、コスパが良く、クリア塗装の際に幅広く使用されています。比較的耐久性もあり、柔軟な塗膜を作ります。フッ素系のクリア塗料は、より高い耐久性と防汚性を持っており、メンテナンス頻度を抑えたい場合に選ばれます。高級住宅や商業施設など、長期間の耐久性を重視する場合によく用いられます。一方の、アクリル系やウレタン系の塗料は、シリコン系やフッ素系と比べると耐久性が低く短期間での塗装が必要になるものの、初期費用が比較的安価であるため、予算を抑えたい場合におすすめです。

クリア塗料の耐用年数

アクリル系クリア塗料

耐用年数:5~7年

最も一般的なクリア塗料で、価格が安価なのが特徴です。しかし、耐久性に乏しく、紫外線による劣化が起こりやすいため、短期間での塗り替えが必要になります。

ウレタン系クリア塗料

耐用年数:7~10年

アクリル系に比べて耐久性が高く、光沢があるのが特徴です。

シリコン系クリア塗料

耐用年数:10~15年

耐候性・防汚性・耐久性に優れており、10~15年程度の耐久性があります。

フッ素系クリア塗料に次いで高性能な塗料です。

フッ素系クリア塗料

耐用年数:15~20年

クリア塗料の中でも高級品の部類に入る塗料です。耐候性・防汚性・耐久性が非常に高く、長期的に外壁を保護する目的で使用されます。

無機系クリア塗料

耐用年数:20年以上

無機質の成分で構成されており、耐候性・防汚性・耐久性が最高峰の塗料です。高額にはなりますが、フッ素系塗料と同様に、長期的な保護が期待できます。

クリア塗料2つの注意点

クリア塗料を使用する際には、気をつけるべき注意点があります。透明塗料を使用するため外壁の状態によっては、クリア塗装ができない場合があります。

①:チョーキングが発生している

クリア塗料を使用する際、外壁にすでに「チョーキング現象」が発生している場合は、クリア塗装ができないので注意しておきましょう。チョーキングとは、塗装の劣化により表面に粉状の物質が付着する現象のことで、主に紫外線や風雨の影響で塗膜が分解されて起こります。

チョーキング現象の簡単な確認方法は、外壁の塗装面を手で触ったときに粉が付着するかどうかです。

このチョーキングが発生している状態でクリア塗装をしてしまうと、チョーキングによる白い粉がそのまま外壁に残り、塗装後の仕上がりが白っぽくなったり、ムラができたりする可能性があります。

②:定期的なメンテナンスの必要

クリア塗料の種類によっては、色付きの塗料に比べて耐久性が劣るものがあります。その場合は、定期的なメンテナンスが必要です。特に紫外線や風雨にさらされる環境では、劣化が早まる可能性があるため、数年ごとに塗装の状態をチェックし、劣化が見られる場合は早めに再塗装する必要があります。

まとめ

今回は、クリア塗装のメリット・デメリット、さらに耐久性などについて解説してきました。

クリア塗装は、外壁の元のデザインはそのままに、透明な塗料で保護できる塗装方法です。メリットとしては、外壁のデザインが保たれる・チョーキングが発生しない・ツヤを出せる、などが挙げられます。デメリットは、外壁の劣化部分を隠せない・シーリング部分は塗装できない・コーティング済みの外壁には塗装できない、といった点があります。

また、クリア塗装の耐久性は塗料の種類によって異なります。アクリル系から無機系など様々ですが、高品質になるほど耐久性を高めることができます。

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