屋根面積の計算方法！平米の出し方について

2024年7月23日

屋根面積の計算方法をご存知ですか？

屋根の面積を正確に計算することで、見積もりの正確性を確認することができます。

屋根面積を求める方法は複数存在します。

この記事では、屋根面積を求める三つの異なる方法と、計算を行う際に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。

屋根面積の求め方を3つご紹介

屋根面積の計算には次の3つの方法があります。

1階の床面積を基にする方法

この方法では、1階の床面積を基にして屋根面積を推定します。計算式は「屋根面積 = 1階の床面積 × 係数」となります。例えば、1階が50平方メートルの場合、「50 × 1.5 = 75」と計算し、屋根面積はおおよそ75平方メートルとなります。折板屋根のような場合は、係数を1.7に調整して使用します。この方法は、屋根の形状や特徴を簡単に反映させることができます。

図面を使用した方法

より正確な屋根面積を求めたい場合は、建物の図面を用いて計算する方法が推奨されます。この方法では「屋根面積 = 投影面積 × 勾配伸び率」を使用します。投影面積は、屋根の横幅と縦幅を乗じて求め、勾配伸び率は屋根の勾配に基づいて算出します。

Googleマップを使用した方法

Googleマップを利用して屋根面積を求める手順は以下の通りです。

Googleマップで対象の住所を検索し、航空写真ビューに切り替えます。
該当の建物の屋根を表示し、必要な倍率で画像を拡大します。
屋根の辺の長さを測定します。この際、画面の傾きを正確に設定しておくことが重要です。
測定した長さから平面の面積を算出し、最後にその面積を1.1倍することで、実際の屋根面積に近い値を得ることができます。

屋根投影面積の計算方法

屋根の投影面積は、屋根の縦と横の寸法を掛け合わせて求めます。もし直接測定が困難な場合は、写真を印刷し、それを使用して測定することを推奨します。複雑な形状の屋根の場合は、それをシンプルな図形に分割し、各部分の面積を計算後に合計することで全体の面積が求められます。

屋根面積計算時の注意点

屋根面積を計算する際には、以下のポイントに注意が必要です。

軒の出の計算を忘れない – 特に1階の床面積を基に屋根面積を求める方法では、軒の出部分も計算に含めることが重要です。この部分を見落とすと、実際の屋根面積との間に大きな差が出てしまいます。
係数の適用を忘れない – 屋根の計算において、適切な係数（通常は1.1など）を掛けることが重要です。係数を忘れると、計算結果が実際よりも小さくなり、不正確な結果になる可能性があります。
下屋根の計算を含める – 複数階建ての建物の場合、最上階より下にある屋根（下屋根）を計算から省略してしまうことがあります。航空写真を使う場合、特にこの点に注意し、全ての屋根部分を計算に含めるようにしましょう。

屋根塗装をする際の工程について

①近隣住民とのコミュニケーション

工事開始前には、近隣住民へ挨拶をして工事の詳細と期間を伝えます。工事に伴う騒音や車両の頻繁な出入りが予想されるため、事前の通知は近隣の理解を得る上で効果的です。通常、この挨拶は業者が行いますが、自ら伝えたい場合には直接行っても構いません。

②足場の設置と安全対策

屋根の塗装においては、安全を確保するために足場を設置します。設置後、塗料の飛散を防ぐためにメッシュシートを張ります。このシートは高圧洗浄後にも設置されることがあります。

③高圧洗浄の実施

塗装前の重要な工程として、屋根のカビや汚れを高圧洗浄で除去します。これにより、塗料の付着が向上します。洗浄後は、適切な乾燥時間を確保してから下地処理を行います。

④養生作業

塗装時には、施工箇所以外への塗料の付着を防ぐために養生を施します。特に、窓やその枠組みは塗料の飛散から守る必要があります。

⑤塗装工程の段階

屋根塗装は通常、下塗り、中塗り、上塗りの三段階で行われます。下塗りは接着剤の役割を果たし、各塗装間には適切な乾燥時間を設ける必要があります。上塗りは耐久性を向上させ、仕上がりの美観を高めます。

⑥工事の最終チェックと清掃

塗装完了後、塗り残しやムラがないかを確認し、必要に応じて修正作業を行います。その後、養生材を撤去し、飛散した塗料を清掃します。足場の解体とともに、周囲の清掃を行い、工事を完了します。

⑦見積もりと契約の確認

工事前の見積もり時には、塗装業者による詳細な点検を受けることが重要です。見積書には使用する塗料の種類や塗る面積など、具体的な内容が記載されているべきです。「一式」などの曖昧な表現を避け、明確な見積もりを要求しましょう。これにより、予期せぬトラブルや不当な請求を防ぐことができます。

DIYではなく塗装業者に依頼した方が良い理由とは？

屋根の塗装をDIYで行うことは危険を伴いますので、プロの業者に依頼することを強く推奨します。

自分で屋根の塗装を試みることのリスクには以下のものがあります：

落下して怪我をする可能性がある
不適切な作業により屋根材を損傷するリスク
塗料が正しく適用されないことで、その性能を十分に発揮できない可能性がある

専門業者に依頼することには費用がかかるかもしれませんが、安全かつ効果的に作業を行ってもらえるという大きなメリットがあります。事故やトラブルを避けるためにも、この作業は専門の業者に任せるべきです。

業者に依頼する際には、屋根の塗装に特化した道具を使ってもらうことが望ましいです。例えば、「タスペーサー」という道具を使うことで、塗料が屋根材の隙間に入り込んでしまうのを防ぎ、雨水の適切な排出を保証し、雨漏りのリスクを軽減できます。

また、屋根材が固定されていない場合は、釘打ちをして固定させるよう依頼することで、屋根材の剥がれや雨漏りを防ぐことができます。

屋根塗装の依頼先としての大手及び地域業者のメリット・デメリット

屋根塗装を行う際に大手企業や地元の業者を選択することには、それぞれ特有のメリットとデメリットが存在します。

大手業者のメリット

大手業者は、豊富な資源と経験を持ち合わせており、大規模なプロジェクトや複雑な作業にも対応可能です。
一般的には保証やアフターサービスが充実しており、信頼性が高いです。

大手業者のデメリット

大手であるがゆえにコストが高くなることがあり、個々の顧客のニーズに柔軟に対応することが難しい場合もあります。
標準化されたサービスのため、地元特有の条件や顧客の特別な要望に応じにくいことがあります。

地域業者のメリット

地域に根ざした業者は、その地域の気候や屋根の特性に精通しており、よりパーソナライズされたサービスを提供できることが多いです。
対応が迅速で、顧客との距離が近いため、より個別の要望に柔軟に応えやすいです。

地域業者のデメリット

資源やスケールが小さいため、大規模な作業や特殊な要求に対応できないことがあります。
大手に比べると、保証やサポートの体制が整っていない場合が多く、万が一の問題が発生した場合に対応が難しいこともあります。

各業者の特性を理解し、自身のニーズに最も合った選択をすることが重要です。

塗装業者に依頼する際のコツについて

実施する複数の見積もり比較

屋根塗装のために複数の業者から見積もりを取ることで、適切な価格設定をしている信頼できる業者を選定できます。これにより、同じサービス内容に対して異なる業者の提案と価格を比較し、最もコストパフォーマンスの高い業者を選ぶことが可能になります。

業者の実績の透明性

塗装業者を選ぶ際には、その業者が過去のプロジェクトの実績をどれだけ開示しているかを確認することが重要です。実績を公開している業者は通常、信頼性が高く、顧客とのトラブルが少ない傾向にあります。逆に、実績の開示が不十分な業者は、過去に問題を抱えたことがある可能性が高いため、注意が必要です。

訪問営業の有無

訪問営業を行っている業者は、しばしば顧客のニーズに合わないサービスを強調する傾向があるため、慎重に検討する必要があります。訪問販売を行う業者は、顧客獲得に苦労している可能性があり、時には不必要なサービスを提案することがあります。対照的に、固定の事業所で堅実に営業している業者は一般的に信頼性が高く、顧客に安心感を提供します。