外壁塗装のラジカル塗料って何？耐久年数やメリット・デメリット

外壁塗装を考え色々調べていくとラジカル塗料に行き着いた人もいるのではないでしょうか。

ラジカル塗料は近年注目を集めている高機能な外壁塗料になります。

そこでここではラジカル塗料とはどんな塗料なのか、耐久年数はどれくらいなのか、使用する際のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。

今までただ何となく聞いたことのある塗料だと認識していた人もラジカル塗料の全体像を把握できる様になるかもしれません。

外壁塗装に使用するラジカル塗料とは

ラジカル塗料の正式名称は「ラジカル制御形塗料」と言います。

ラジカル塗料の「ラジカル」とは外壁塗料に含まれている顔料に水や酸素、紫外線等が触れることにより発生する劣化因子のことを意味します。

要はラジカルは外壁の塗膜を劣化させる原因の一つでもあります。その状況としてよく知られているのがチョーキング現象ですね。

このラジカルを”制御”する塗料の事を一般的にラジカル塗料と呼んでいるます。

従来の塗料に配合することでラジカル塗料となる

今まで使われてきた塗料の多くは、

• アクリル系樹脂
• ウレタン系樹脂
• シリコン系樹脂
• フッ素系樹脂

など塗料の樹脂の違いで分類され、それぞれのメリットやデメリット、特徴などが加味され料金が決まってきました。

ラジカル塗料はベースとなる樹脂塗料に特殊な成分を含めることで耐久性の高いラジカル塗料となります。

ラジカル塗料の耐久年数は？

ラジカル塗料の耐久性はメーカーによると、

・外壁塗装の場合：12〜15年

とされています。

ではそんなラジカル塗料のメリットデメリットについても少し触れてみましょう。

参考：日本ペイント

ラジカル塗料のメリット・デメリット

メリット

汚れやカビに強い

外壁の汚れやカビの繁殖を防ぐ効果が期待できます。例えば日当たりの悪い外壁の場合、雨なども乾きにくいですがこの様な壁にも最適です。

チョーキング現象が起こりにくい

よく外壁塗装について調べているとチョーキング現象を目にすると思いますが、この外壁の塗膜劣化の発生を抑える効果があるため耐久性も高いとされています。

下地を選ばない

ラジカル塗料はどんな下地とも相性が良く多くの家の外壁に使用できるのもメリットです。

サイディングはもちろんコンクリートなどにも塗装できるので、様々な建造物に使用できるメリットは大きいですね。

シリコン塗料と価格差がない

外壁塗料でシリコン塗料もとても人気ですが、このラジカル塗料はシリコン塗料とそんなに価格差もそんなにありません。

なので出来るだけ料金を抑えたい場合はシリコン塗料、機能面を重要視するのであればラジカル塗料。この様な選択もできます。

デメリット

耐用年数が確かなのかまだ分からない

ラジカル塗料は2012年に発売されたため、メーカーが発表している12年〜15年が正しいのかがきちんと判断する事ができない部分はデメリットといえるかもしれません。

色によってはおすすめできないことも

住宅の外壁を今よりも濃くずっしりとした色にしたい場合はラジカル塗料は選べないかもしれません。ラジカル塗料の主な成分は高耐候酸化チタンで白色顔料のためです。

まとめ

今回は近年話題のラジカル塗料について触れてみました。

高性能な塗料なだけに注目を集めていますが、他の塗料と比べて実績が少ないところは一つのデメリットかもしれません。

ただ、ほとんどの外壁に使用できる店やチョーキングが起きにくいとされているのは大きなメリットですね。

外壁塗装を考えていてラジカル塗料が気になる場合は、我々のような外壁専門の業者に質問してみるのもおすすめです。