外壁塗装での高圧洗浄によるトラブルとは？

2024年10月18日

外壁塗装の工事をする際には必ず高圧洗浄をする必要があります。高圧洗浄をする事で外壁にこびり付いているコケや、カビを除去することができるからです。

しかし、外壁塗装時の高圧洗浄も場合によってはトラブルに発展してしまう事もあります。そこでここでは外壁塗装時における高圧洗浄によるトラブルなどについてみていきましょう。

高圧洗浄以外のトラブルについては以下を読んでおくと事前に対処を行う事ができるかもしれません。

外壁塗装での高圧洗浄によるトラブルとは？

高圧洗浄時に室内に水が侵入するトラブル

高圧洗浄時、室内に水が侵入するにはもちろん原因があります。一つは、窓・ドアの鍵の閉め忘れによるもの。

高圧洗浄はその文字の如く、水に圧力をかけて高い水圧で外壁の汚れを除去していきます。そのため、窓の閉め忘れや鍵の閉め忘れなどがあると、そこから水が侵入してしまう原因にもなってしまいます。

また、窓周りのコーキング部分に大きなクラックなどがあるとそこからも侵入してしまう可能性もあります。高圧洗浄の作業をする際は必ず窓や換気扇の締め忘れがない様にしたいものです。

対処法

もし室内に水漏れが発生した場合は、ただちに施工業者に連絡してください。作業を一時的に中断してもらい、適切な対策を講じた後に作業を再開するのが望ましいです。

外壁の汚れ残りによるトラブル

そして、外壁の汚れ残りなどもトラブルに発展することがあります。これは塗装業者が原因であることがほとんどなのですが、家主の方も高圧洗浄の作業が終わった後は業者と一緒に確認する様にしたいものです。

優良業者であれば、作業内容を細かく教えてくれる事もありますので、ぜひ作業の進行具合なども一緒に確認する様にしましょう。

対処法

高圧洗浄後に外壁の汚れが完全に除去されていないと感じる場合は、施工業者に連絡を取ることが推奨されます。また、塗膜が剥がれたり浮いている箇所があれば、それらは手動で取り除く作業が必要です。

騒音や水の飛散による近隣住民からの苦情によるトラブル

高圧洗浄機を使用する際には、その大型エンジンからかなりの騒音が出ることがよくあります。さらに、水が噴射される際や壁面に水が当たる音も発生します。風が強い日では、水滴が周囲に飛び散り、これが原因で洗濯物に影響が出るというクレームも時々あります。

対処法

もし近隣の方からクレームがあった場合には、速やかにお詫びをし、事情を説明しに行くことが大切です。何も対応しないと、ただ関係が悪化してしまいます。

理想的には、工事が始まる前に近隣の方々を訪問して挨拶し、工事の内容や予定をしっかりと事前に伝えておくべきです。

外壁塗装で高圧洗浄のトラブルを防ぐためには？

近隣住民に塗装前に挨拶する

建築工事を行う際には、近隣住民への挨拶が非常に重要です。

事前に10日から1週間前には近隣を訪問して、工事の概要とスケジュール、騒音や水飛沫に関する注意点を伝えることが望ましいです。

特に、外壁塗装の作業は予想以上に広範囲に影響を及ぼす可能性があるため、密集した住宅地では少なくとも3軒以上の家庭に挨拶を行うことが好ましいです。

信頼できる業者に依頼する

外壁塗装や高圧洗浄を行う際には、技術力が高く信頼できる業者を選ぶことが重要です。経験豊富な職人は、建物の構造や外壁の材質に応じた適切な水圧の調整を行うことができ、作業中のトラブルを減らすことが可能です。

外壁塗装の専門業者へ依頼する

自分で高圧洗浄を行うことによるコスト削減を考えるかもしれませんが、専門知識がない場合、外壁の汚れを十分に除去できなかったり、損傷を引き起こす可能性があります。そのため、高圧洗浄は専門の業者に依頼することをおすすめします。

窓や換気扇が開いていないかを確認する

高圧洗浄の日には、窓や換気扇が開いていないかを確認し、しっかりと閉めることが必要です。特にスライド窓は鍵が閉まっているかを確認し、水圧の影響で窓が開かないようにすることが大切です。また、閉じることができるタイプの壁の換気口も事前に閉めておくことを推奨します。

悪質な業者の特徴について

高圧洗浄の効率と品質

一部の業者は非常に効率的に作業を進め、わずか2〜3時間で全体の高圧洗浄を完了させることがあります。これは専用機械を使用し、家全体の表面を短時間で洗い流す作業です。ただし、この速さが必ずしも品質を保証するものではなく、基本的な下地調整やその後の塗装作業に影響を与える可能性があるため、業者の選定には注意が必要です。短時間での作業完了が、経験不足のスタッフによるものかもしれないため、業者の信頼性をしっかりと評価することが大切です。

高圧洗浄の見積もり

高圧洗浄の見積もりにおいて、一括りに「洗浄一式」と記載されている場合、これが不透明な費用計算を隠している可能性があります。建物の広さによって異なるべき費用が一律にされていると、不公平が生じるため、平方メートル単価を明示し、実際の洗浄面積に基づいて費用が計算されるべきです。業者から見積もりを受け取った際には、費用の計算根拠を確認することが望ましく、洗浄の単価と面積に基づいた詳細な説明があれば、その業者の透明性と信頼性を判断する手助けとなります。

トラブルになりにくい業者を選ぶコツについて

高圧洗浄のみならず、トラブルになりにくい業者を選ぶことで安心して外壁塗装を依頼することができますよね。そこでここでは信頼できる業者の特徴についてご紹介したいと思います。

実績と経験が豊富な業者の重要性

信頼できる外壁塗装業者を選ぶ上で、まず重要になるのは「実績と経験」です。長年の経験がある業者は、さまざまな建物や気候条件に対応してきたノウハウを持っており、適切な塗料の選定や下地処理を正確に行います。特に住宅だけでなく商業施設や工場の施工実績がある業者は、多様なニーズに応える技術力を持っていると考えられます。また、過去の施工事例を見せてもらうことで、自宅の外壁にどのような仕上がりが期待できるかイメージしやすくなります。実績がある業者ほど、施工後のトラブルも少なく、安心して任せられるでしょう。

［明確］で［透明性］のある見積もりの提示

優良な塗装業者は、見積もりの内容が明確で、工事の詳細がしっかりと説明されているものを提示します。不明瞭な費用が含まれていないか、使用する塗料や作業工程が具体的に記載されているかを確認することが重要です。また、追加費用が発生する可能性についても事前に説明する誠実な業者であれば、信頼に足る存在と言えます。特に、相場よりも極端に安い見積もりを出す業者には注意が必要です。安価な見積もりの裏には、塗料の品質が悪かったり、必要な作業工程が省略されている場合もあるため、総合的なコストパフォーマンスを重視しましょう。

［アフターサービス］の充実と［保証］の提供

外壁塗装は一度施工すれば終わりではなく、長期間のメンテナンスが必要です。そのため、施工後のアフターサービスが充実している業者を選ぶことが大切です。特に、保証期間の有無や、施工後に不具合が発生した際の対応について事前に確認しておきましょう。信頼できる業者は、施工後のフォローアップや点検サービスを提供することが一般的です。定期的なメンテナンスの提案や、施工箇所に問題があった場合の迅速な対応が期待できる業者であれば、長期的に安心して付き合うことができます。