外壁塗装に使用するセラミック塗料の耐久年数について

外壁塗装をしようと業者に相談した時に、

「セラミック塗料だから耐久性も良いですよ」

「外壁にはセラミック塗料を使うと長持ちするので良いですよ」

この様にもし言われた場合は注意する必要があります。なぜなら外壁に使う塗料で純100%のセラミック塗料は無いからです。

では、セラミック塗料とは一体何なのか！？という疑問が出てくると思いますので、ここでは外壁に使用するセラミック塗料について少し紹介したいと思います。

外壁に使用するセラミック塗料とは

外壁塗装に用いられるセラミック。このセラミックとは小さな石や砂などを含んだ石材調の塗料を指しています。

このセラミック自体にも明確な定義があるわけではなく、塗料に少しでもセラミックの原料が使用されていればセラミック塗料と呼ばれている事実があります。

一般の人からすれば「セラミック」と聞くと、なんだか強そうなイメージもありますし、外壁に使用すれば長持ちするのでは！？と思ってしまいますよね。

しかし、セラミックだから長持ちする、耐久年数も長い。というわけではありませんのでぜひ頭の片隅に置いておきましょう。

セラミック塗料の耐久年数について

外壁や屋根に使用される塗料には「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「ラジカル系」「フッ素系」などの塗料があります。

それぞれの樹脂塗料にセラミックの原料が入ることでセラミック塗料と言われるようになります。

そのため、セラミックが入るから耐久年数が上がるというわけではありません。セラミックはあくまでも塗料原料の一つになり、耐久年数はそれぞれの樹脂によって変わってきます。

ちなみに上記の中では「フッ素系」の塗料が最も耐久性能が高いと言えます。

そう聞くと「セラミックにする必要性って無いのでは？」と聞こえそうですが、セラミックを含んだ塗料にすることで得られるメリットも、もちろんあります。

セラミック塗料のメリットとデメリット

セラミック塗料を使用することで得られるメリットもありますし、デメリットもありますのでご紹介したいと思います。

セラミック塗料のメリット

セラミック塗料を使用することで断熱効果や防音効果を得られます。また、先述したように石材調である特徴からデザイン面にも優れていて他の塗料にはない外壁を楽しむ事もできます。

汚れもつきにくく親水性もあるので外壁についた汚れも雨と一緒に流れてくれる。そんな特徴などもあります。

そしてセラミックの中には遮熱性にも優れている塗料もありますので、夏は屋内に熱を伝えにくく、冬は熱を逃さない。そんな効果もあります。

セラミック塗料のデメリット

セラミックのデメリットでまず挙げられるのがひび割れしやすい点です。このデメリットを無くすために外壁塗装事にはトップコートを塗ります。

特にセラミック塗料の場合、塗膜が固いため仕上げにクリヤー塗料を塗る必要があります。このクリヤーがセラミック塗料の耐久年数を決定付けると言っても過言では無いかもしれません。

まとめ

今回は外壁塗装に使用するセラミック塗料についてご紹介しました。セラミックだから長持ちしやすい！この様に営業をかけられた場合はまず注意しましょう。

樹脂はどのグレードなのかなども質問し、きちんと教えてくれる業者であれば信用できるかもしれませんね。